さて、小林麻央さんが乳癌との闘病を市川海老蔵さんが公表されてから、半年が経過しました。抗がん剤との治療により、髪の毛やまつ毛が脱毛してしまったということですが、抗がん剤による脱毛はいったいいつまで続くのか、元に戻るのか、それとも薬の影響により完全には元通りには戻らないのか。
癌との闘病をしながらも、外見もどんどん変わっていくので、これまで通りの日々を送れなくなる人々も少なくありません。
小林麻央さんの髪の毛の現状と抗がん剤の脱毛について調べてみましたので、よかったらご参考ください。
目次
乳がんの抗がん剤の脱毛について
小林麻央さんは乳がんでの闘病中ですので、乳がんの抗がん剤による脱毛について調べてみました。乳癌でなくても、異なる癌でも共通する事項もありますのでご参考ください。
そもそも抗がん剤でなぜ脱毛するのでしょうか。ご存知の方もいるかもしれませんが、それは抗がん剤の作用が大きく関連しています。
どういうことかと申しますと、抗がん剤の主な作用は「細胞の分裂による増加を阻止することです。」これを見て、気がついた方もいるかもしれませんが、細胞の分裂の阻止は何も癌細胞だけではないということです。
抗がん剤は、主に細胞分裂が活発な細胞に作用します。
ですので、がん細胞に作用するのは、それはそうなのですが、髪の毛を作る細胞(毛母細胞)にも作用し、髪の毛を作るための細胞分裂をストップさせるため、髪の毛の成長が止まり、徐々に脱毛が起こるということになります。
脱毛後はどれくらいで生えてくるのか
基本的には抗がん剤の治療を終えてから、3~6か月、早い人では2~4か月で髪の毛が再び生え始めると言われています。生え始めるのであって、すぐには元の長さに戻るわけではないということです。つまり女性の場合であれば、抗がん剤治療が長引けば長引くほど、脱毛により髪の毛がすっかりとなくなるわけです。
そうなると、治療を終えてから、しばらく元の長さまで回復するのに、かなり時間がかかることが予想されます。
回復されるまでかつらやウィッグをつけられるのは、なかなか元に戻らない髪の毛を隠すためでもあります。
女性からすれば、髪の毛を大事にされている人は特に多いかと思いますので、治療後、癌との闘いが終えたあとでも、次に外見の回復に悩まされる人達も少なくありません。
髪は女の命とも言われているように、髪の毛を失うことはとても辛いことですよね。
癌を治療し、命が助かったことに比べれば、一時的ではありますが、髪の毛を失うことは仕方がないかもしれません。
命が助かったことにより、喜ぶ人が多くいるわけですから、しばらく時間はかかるかもしれませんが、癌の治療に専念していきましょう。
脱毛しても元通りの量に戻るのか、それとも減ったままなのか?
抗がん剤による脱毛はどの程度、回復するのか、元通りの量に戻るのか気になるところです。あまりデータがないようなのですが、仙台医療センター乳腺外科の渡辺隆紀や埼玉医大総合医療センターの矢形寛らによって、抗がん剤による脱毛の回復時期について長期的に実施した調査がありましたのでご参考ください。
研究の内容によりますと、2013年に実施されたものとなります。全国49の医療機関で乳がん手術をうけ、抗がん剤治療が終了して5年以内の1,478人の女性を対象に実施したアンケート調査となります。
平均年齢は54.7歳であり、アンケート調査により抗がん剤による脱毛の回復状況を調べたものとなります。
アンケート結果『抗がん剤終了5年以内の女性1,478名を対象』によると
94%が、全て脱毛~8,9割脱毛
と回答されています。
つまり、ほぼすべての乳癌で抗がん剤治療をされた人々が全て脱毛されるという調査結果となっているわけです。
では、そのからどれくらいの期間で元の髪の毛の量に戻っているのでしょうか。
今回の調査では脱毛が治療前と比べて8割以上回復された人々の割合を調べていました。
結果は次の通りです。
治療終了後の1年未満で8割以上が回復:53%
治療終了後の1年~3年未満で8割以上が回復:64%
治療終了後の3年以上経過し8割以上が回復:62%
つまり、3割~4割の人々は治療が終えてから3年経っても8割も髪の毛の量が回復されないということになります。
結構、数字としては多いですよね。10人治療したうち、3人~4人の人々が髪の毛の量が治療終了して3年以上経っても8割も回復されないというわけですから。
とはいっても命が助かったことにはかわりありません。前を向いていきましょう。
髪以外の毛は、大丈夫なの?まつ毛やまゆ毛はどうなるの?
体毛はなにも髪の毛だけではないですよね。髪の毛の部分に脱毛のイメージがありますが、まゆ毛やまつ毛や陰毛なども脱毛します。
まつ毛では全て~8、9割脱毛:60%
まゆ毛では全て~8、9割脱毛:58%
となっており、髪の毛の94%の脱毛と比較すれば小さくはなっていますが、
決して少なくない割合となっています。
どうやって回復するの?
髪の毛やまつ毛、まゆ毛の回復には個人差があり、自然経過により回復をされる人々がほとんです。
対処療法にはなりますが、かつややウィッグの使用、もしくは薬により早く回復させる方法があります。
ウィッグは、いいものからそうでないものを含めて価格帯にかなり幅があるようです。先程の渡辺雅紀先生らの調査によると
5万円未満の使用者:40%
5万円~10万円未満:25%
10万円以上:35%
とかなりウィッグにかかる費用も個人差がありました。
また薬では、育毛の薬が病院にも用意されています。保険診療にはならないようですが、一般的に髪の毛の育毛薬も2種類、まつ毛の育毛薬(グラッシュビスタ)が1種類あるそうです。眉毛の育毛薬はしらべてみましたが見つかりませんでした。
※但し、髪の毛の育毛薬は抗がん剤後の治療の使用が認められていません。まつ毛の育毛薬は抗がん剤の治療後に1か月が経過してから使えるそうです。
ウィッグもまつ毛の薬は保険がきかないようなので、かかる費用については病院に聞いてみてください。
小林麻央さんの現在の髪の毛はどうなっているのか?
出典:小林麻央オフィシャルブログ「KOKORO.」
では小林麻央さんの現在の髪の毛はどうなっているのでしょうか。
現在、ウィッグをつけているとのことですが、どうやら後ろ髪がかなり伸びてきているとのことです。現在、放射線治療中とのことで、抗がん剤治療はひとまず落ち着いたようですね。
まずは治療に専念されることがなによりですね。まだまだ闘病生活が続くということですが、確実に治療がされ、癌が小林麻央さんから消えてなくなりことをねがうばかりです!!!
小林麻央さん!KOKOROブログで元気をもらっている人々は本当に沢山います!これからもがんばってください!!!
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