さて、誰もが驚いたドナルドトランプ氏の次期大統領!!!前日まで僅差でクリントン氏がリードしている中、恐らくなんだかんだいっても、クリントン氏が勝利すると大統領選挙の前日まで思っていた人も多かったのではないでしょうか。
女の敵と捕らわれてもおかしくない、ひどい口調で党内からも反発があったにも関わらず、ふたを開ければ、まさかのドナルドトランプ氏の圧勝というか、予想以上に票を獲得しての大勝利を納めました。
そんなドナルドトランプ氏ですが、果たして彼が掲げた政策は、アメリカ国民からの反発はないのか、世界にとって、日本にとって大損失は起きる可能性はどれくらいあるのか調査いたします。
ドナルドトランプ氏とオバマ大統領との政策の違いは?
出典:ハフィントンポスト
そもそもトランプ氏は過激が発言で半ば勢いでののし上がってきた政治家でもなければ政通でもない経営者です。そんなドナルドトランプ氏が掲げる政策がオバマ大統領と何が違うのかまとめてみました。
ドナルドトランプ氏の政策を簡単にまとめると以下の通りです。
■外交:米国主義
イラン核合意に反対
ISを打倒する
■経済:TPP離脱
連邦法人税の大幅な引き下げ
中国の為替操作を是正
■内政:銃規制強化に反対
オバマケアの撤廃
不法移民阻止へメキシコ国境に壁
■対日:駐留米軍の負担増額要求。応じない場合の在日米軍撤廃に言及
■環境:パリ協定から離脱
オバマ大統領との政策の違いですが、これはクリントン氏がオバマ大統領の政策を継承する形になっているので、クリントン氏の政策とドナルドトランプ氏との比較をすることではっきりと理解できるでしょう。
それでは見ていきましょう。
■外交
出典:まぐまぐ!
違いは「米国第一」ドナルドトランプ氏VS「同盟主義」クリントン氏です。
クリントン氏はオバマ大統領の国際協調路線を継承するのに対して、ドナルドトランプ氏は、日本、ヨーロッパなど同盟国に負担増を求め、米国第一主義を一貫として主張しています。
■経済
出典:TottokoProject
違いは、ずばり「「大幅な減税」ドナルドトランプ氏VS「富裕層への増税」クリントン氏です。ドナルドトランプ氏はこのオバマ政権の7年間で多くの職が失われたと主張しています。
そのため、少しでも企業が利益をもたらすためにも、大幅な法人税の減税をかがげています。具体的には、(連邦)法人税35%を15%に引き下げ、所得税も減税。経済成長率も年3.5%以上すると、アメリカ国内の大幅な経済回復をさせることを公約にかかげられています。
しかし共通してかがげる政策も実はございます。それは「TPP」については、ドナルドトランプ氏もクリントン氏も反対しております。理由は、海外から安価な工業製品などがアメリカ国内に流入し、国内の製造業の生産量が大幅に減少し、脅威になると二人とも考えています。
反対意見がお互い多い中で、数少ないドナルドトランプ氏とクリントン氏が一致している政策がTPPとなっています。したがってTPPについては、クリントン氏もオバマ大統領とは反対の立場をとっていることになりますね。
■内政
出典:ロイター
これも大きくドナルドトランプ氏とクリントン氏で異なっています。特に移民対策についてですね。「国境に壁」トランプ氏VS「移民制度改革」クリントン氏となっています。
ドナルドトランプ氏は1100万超を超える不法移民の強制送還を約束しています。一方でクリントン氏は犯罪歴がない不法移民については、市民権獲得の道を開くことを含む移民制度改革をかがげています。
追放するのか、受入れの道を探るのか全くドナルドトランプ氏とクリントン氏の意見が反対となっているのは明らかですよね。
またオバマ大統領がコツコツと積み上げてきた改革に乗り出していた米国の皆保険制度である「オバマケア」について、ドナルドトランプ氏は撤廃を主張し、クリントン氏は継承するといったことでも主張が正反対ですよね。
■対日
出典:情報速報ドットコム
対日に関する考え方もドナルドトランプ氏とクリントン氏は異なります。
「米軍撤廃の可能性」ドナルドトランプ氏VS「日米同盟重視」クリントン氏となっており、アジア重視の姿勢を国務長官時代からもっていたクリントン氏の考えてとは異なり、ドナルドトランプ氏は日本の核保有を容認する発言さえありました。
■環境
出典:THE PAGE
「パリ協定から離脱」ドナルドトランプ氏VS「パリ協定を評価」クリントン氏の主張であり、地球温暖化対策の新たな枠組みであるパリ協定についても、オバマ大統領が自ら主導したと誇る政治的遺産についても、クリントン氏は世界的な危機の解決に向け最後かつ最大のチャンスと評価していいます。
一方でドナルドトランプ氏は協定から離脱すると主張しています。地球の温暖化問題は中国人が作ったもので、その対策することはアメリカの製造業の競争力を削ぐといったことが理由だそうです。
なんとも自分本位の理由というか、誰か(この場合は中国ですが)のせいにして、その責任を自分は協力しないということを主張されていますね。
このようにドナルドトランプ氏とオバマ政権の継承を主軸としているクリントン氏の主張は、正反対なことが多いことがわかります。
共通の主張はTPPからの撤廃くらいですね。
ドナルドトランプ氏のアメリカ内の実際の評価は?
出典:BBC.com
大統領選挙でのCNNの出口調査(約2万人)によると、黒人層からの支持率は8%とかなり低い結果が出ている一方で、白人層は58%という結果が出ているようです。
クリントン氏が37%だったのに対して少し突き抜けた印象のようです。今回は特に、有色人種間の支持率に開きが見られたのが特徴的な選挙だったそうです。
そりゃそうですよね。あれだけ過激な発言をしてきたドナルドトランプ氏に黒人層から支持を得るのは難しいと認識せざるを得ないですよね。これから大統領になるわけですから、人種を問わずに、アメリカの将来について改革を進めていってもらいたいものです。
また女性層の支持率もドナルドトランプ氏はクリントン氏よりも低かったです。当然と言えば当然の結果ですよね。クリントン氏が54%に対して、ドナルドトランプ氏が42%でした。
ドナルドトランプ氏の女性への軽蔑発言などが話題になりましたが、その影響は大きかったものと思います。またクリントン氏は女性の活躍の場をもっと増やしたいといったことも女性層からの支持率UPにつながったものと思われます。
では実際にドナルドトランプ氏を大統領にした勝因はどこからの支持層だったのでしょうか。
ずばり40歳以上の白人層の支持率がクリントン氏より明らかに多かったです。まず回答票のうちの70%が白人です。その白人のうち58%はドナルドトランプ氏を支持しました。
また40歳以上であるのは64%でした。40歳以上の53%はドナルドトランプ氏を支持しました。男性層は全体の48%だったが、そのうちの53%がドナルドトランプ氏を支持した。
性別でこそ、それほど差はありませんでしたが、男性層からの支持を得たものはトランプ氏でした。
まとめ
出典:JONNY
ドナルドトランプ氏は次期大統領に決定したが、過激な発言や、オバマ大統領とは、政策面で明らかに違った公約をかかげており、また政治家でもなければ軍事経験もないドナルドトランプ氏です。
はっきりいって未知数過ぎます。どのような影響が起こるのか、どのように議会を運営しているのかが大変注目されています。
大統領になることは決定しましたが、次は実際にアメリカの政治の核となる議会とうまく連携をとらないことには政策も進まないのが実情です。
議会は日本でいう官僚ですよね。ここの人達とどのように関係を築いていくのかが今後のとても重要な鍵となりますね。
アメリカ国民の支持を得て大統領になるドナルドトランプ氏ですが、かかげた政策を現実的に進めていけるのでしょうか。次は官僚にあたる議会の人達からの支持が得られるのかが課題となりますね。
果たしてドナルドトランプ氏はどのような手腕をアメリカ国民や世界中に発揮されるのでしょうか。今後もますます注目です!
[ad#ad-1]