発達障害をもつ芸能人や有名人のまとめとそれぞれの発達障害の特徴の違いは?合併症は?

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私は発達障害かもしれない。

もしくは、子どもが発達障害でこれからどうしようかと悩んでいる人が筆者のサイトにお越しになっているかもしれません。

いろいろ将来のことを考えると不安になったり、どう対応していこうと考えたりします。

とかくいう筆者もADHDではないかと会社の先輩から言われたことがあります。

筆者の場合は、不注意が目立つ、忘れ物が多い、相手の気持ちが読めないといったところがあり、営業職についていますが、随分と悩む時期が続きました。

今は忘れないために、スマホやノートや付箋に忘れてはいけないことやパッと思いついたことをすべて書きとめ忘れないようにしています。

こうすることで随分と仕事もはかどるようになり、徐々にですが、仕事もうまくいくようになり、平均以上の成績を出せるようになりました。

そんな、筆者から今日は、発達障害かもしれないと疑われる芸能人や有名人のまとめや発達障害について、それぞれどんな特徴があるのか、また合併する発達障害などもあるのか調べてみました。

もしよかったらご覧ください。

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発達障害とは何か

発達障害といっても調べてみたら色々あって整理がつかないこともしばしばあります。

いったい自分はどの発達障害なのか、気になって調べても頭がごちゃまぜになったりします。

筆者なりに、それぞれの代表的な発達障害について特徴をまとめてみましたのでもしよかったらご参考になれば幸いです。

 

 

医学的に分類されている“神経にかかわる”発達障害は21種類あり代表的なのは『6つ』

筆者自身が大人のADHDかもしれないということで、今回は発達障害の中でも神経発達にかかわる代表的な分け方でご紹介したいと思います。

この分け方は日本精神神経学会から発表されていたDSM-5という国際的なガイドラインから抜粋したものになります。

医学的にはどのように分類がされているのでしょうか。

DSM-5のガイドラインを見ると、神経にかかわる発達障害は21種類と細かく分類されていたので、メディアや書籍でも取り上げられている代表的な神経発達障害6つを調べてみました。

こちらは、DSM5ガイドラインで“太字”で表記されています。

[su_box title=”神経発達にかかわる6つの発達障害とは?”]
  1. 知的能力障害
  2. コミュニケーション障害
  3. 自閉スペクトラム症
  4. 注意欠如・多動症
  5. 限局性学習症
  6. チック症
[/su_box]

それでは、順番に特徴を紹介していきます。

ご自分やご家族のもつ症状と“共通”しているところがあるかどうか、もしよかったら見てみてください。

 

知的機能障害とは?

乳幼児から青年期までに生じた知的機能障害によって、“認知能力”の発達が全般的に遅れた水準にとどまっている状態となります。

厚生労働省による定義は次の通りです。

知的障害は精神遅滞とも表される、知的発達の障害です。

知的機能や適応機能に基づいて判断され、知能指数により分類されます。

様々な中枢神経系疾患が原因となるため、正しい診断を受けて、早期に治療・療育・教育を行う必要があります。

本人のみならず、家族への支援もかかせない発達障害のひとつです。

知的障害(ID: Intellectual Disability)は、医学領域の精神遅滞(MR: Mental Retardation)と同じものを指し、「知的発達の障害」を表します。

すなわち

  1. 「全般的な知的機能が同年齢の子どもと比べて明らかに遅滞し」
  2.  「適応機能の明らかな制限が」
  3.  「18歳未満に生じる」と定義されるものです。

中枢神経系の機能に影響を与える様々な病態で生じうるので「疾患群」とも言えます。

出典:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-04-004.html

同年代の周りの友だちと比較して、知的能力全体が遅滞している状態で適応力に明確な制限がかかっている状態になりますね。

 

知的能力障害の分類と特徴は以下の通りです。

[su_box title=”知的能力障害の4つの分類”]
  1. 軽度知的障害
  2. 中度知的障害
  3. 重度知的障害
  4. 最重度知的障害
[/su_box]

それぞれについて症状の特徴をお伝えします。

 

軽度知的障害

軽度知的障害は、おおむねIQが50~70の知的障害をさします。

“食事や衣服着脱、排せつ”などの日常生活スキルには支障がありません。

しかし言語の発達がゆっくりで、18歳以上でも小学生レベルの学力にとどまることが多いです。

[su_box title=”軽度知的障害の主な4つ特徴”]
  • 清潔、服の着脱を含めた基本的な生活習慣が確立している
  • 簡単な文章での意思表示や理解ができる
  • 漢字の習得が困難である
  • 集団参加や友達との交流はできる
[/su_box]

などがあげられます。

 

中度知的障害

中度知的障害は、おおむねIQが35~50の知的障害をさします。

言語発達や運動能力の遅れがあります。

身辺自立は部分的にはできますが、全てをこなすことは困難です。

[su_box title=”中度知的障害の主な5つの特徴”]
  • 指示があれば衣服の着脱はできますが、場合に合わせた選択調整が困難です
  • 入浴時、自分で身体を洗えるが、プライベートゾーンなど洗い残しがあります
  • お釣りの計算が苦手です
  • 新しい場所での移動・交通機関の利用は困難です
  • ひらがなでの読み書きはある程度できます
[/su_box]

などがあげられます。

 

重度知的障害

重度知的障害は、おおむねIQが20~35の知的障害をさします。

言語・運動機能の発達が遅く、学習面ではひらがなの読み書き程度に留まります。

情緒の発達が未熟で、身の回りのことを一人で行うことは難しいので、衣食住には保護や介助が必要になる場合もあります。

[su_box title=”高度知的障害の主な4つの特徴”]
  • 着替え、入浴、食事などの生活に指示や手助けが必要
  •  簡単な挨拶や受け答え以外のコミュニケーションが苦手
  •  体の汚れや服の乱れをあまり気にしない
  • 一人での移動が困難
[/su_box]

などがあげられます。

 

最重度知的障害

最重度知的障害は、おおむねIQが20以下の知的障害をさします。

言葉が発達することはなく、叫び声を出す程度にとどまることがほとんどです。

身の回りの処理は全くできず、親を区別して認識することが難しい場合もあります。

しかし、”適切な訓練”によって、簡単な単語を言えるようになるケースもあります。

[su_box title=”最重度知的障害の具体的な4つの特徴  “]
  • 衣服の着脱ができない
  • 便意を伝えられない
  • 言葉がない。身振りや簡単な単語で意思表示をしようとすることもある
  • 食事に見守りや介助が必要
[/su_box]

 などがあげられます。

以上、知的障害の症状や特徴についてとなります。

 

コミュニケーション障害

コミュニケーション障害とはどんな症状なのでしょうか。

俗にいうコミュ障とは異なる意味となります。

コミュ障の特徴は以下の通りです。

[su_box title=”コミュ障の主な症状5つ”]
  1. 重度の人見知りで人とまともに話すことができない。
  2. 緊張して異性と話すことをむずかしいと感じる、
  3. 同じ言葉を連呼する。
  4. どもってしまう。
  5. 他人に興味がなく自分の意見を押しつけてしまう。
[/su_box]

などの傾向にある人のことを指すことが多いようです。

一方

コミュニケーション障害は、アメリカ精神医学学会による国際的な診断基準のガイドラインDSM-5 では、“ことば”を扱うことに対して障害が発生する複数の疾患が一つにまとめられた、コミュニケーション症群という『総称』として認識されています。

主な特徴は次の通りです。

[su_box title=”コミュニケーション障害の主な5つの特徴”]
  1. 言葉を相手に伝わるように発声することが困難である
  2. すらすら、止まらずに話すことが困難である
  3. 他の人と円滑に会話することが困難である
  4. 相手の話していることを上手くくみ取ることが困難である
  5. 正しい言葉の使い方をすることが困難である
[/su_box]

つまり、言葉を使って、他者とのコミュニケーションに困難が生じる疾患です。

コミュ障と比べても症状は明らかに”重たい”です。

人見知りや緊張で言葉が出なくなる範囲では収まりません。

社会的にも深刻な症状で悩む発達障害となります。

 

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自閉スペクトラム症

自閉症スペクトラム障害(ASD)は、社会的コミュニケーションの困難と限定された反復的な行動や興味、活動が表れる障害です。

さらに『知的障害や言語障害』を“伴う場合”と“伴わない場合”があります。

また、これらの症状は“発達段階”、“年齢”や“環境”などによって大きく変化するといわれています。

※ASDとは、”Autism Spectrum Disorder (Disability)” の略で、日本語では自閉症スペクトラムと訳します。

自閉スペクトラム症は、発達段階や年齢によって症状が異なるので、発達段階別に症状を紹介していきます。

[su_box title=”幼少期(0歳~小学校就学前)の主な3つの症状”]
  1. 周囲にあまり興味を持たない傾向がある
  2. コミュニケーションを取るのが困難
  3. 強いこだわりを持つ
[/su_box]

自閉症スペクトラム障害は発達障害のひとつですが、発達障害は、言語・認知・学習といった発達領域が“未発達の乳児”では、その特徴となる症状が分かりにくい場合があります。

なので、生後すぐに自閉症スペクトラム障害の診断がでることはありません。

しかし、幼児期全体を通してみると、上記のような特徴的な行動をとっていたことが多いといわれています。

 

[su_box title=”児童期(小学校就学~卒業)の主な3つの特徴”]
  1. 集団になじむのが難しい
  2. 臨機応変に対応するのが苦手
  3. どのように・なぜといった説明が苦手
[/su_box]

年齢相応の友人関係がないことが多いです。

周囲にあまり配慮せずに、自分が好きなことを好きなようにしてしまう子が多い傾向があります。

また、きちんと決められたルールを好む子が多いです。

言われたことを場面に応じて対応させることが苦手な傾向にあります。 言葉をうまく扱えず、単語を覚えても意味を理解することが難しい場合があります。

また、自分の気持ちや他人の気持ちを言葉にしたり、想像するのも”苦手”などの特徴があります。

[su_box title=”思春期~成人期(小学校卒業以降)の主な4つの特徴”]
  1. 不自然な喋り方をする
  2. 人の気持ちや感情を読み取るのが苦手
  3. 雑談が苦手
  4. 興味のあるものにはとことん没頭する
[/su_box]

抑揚がない、不自然な話し方が目立つ場合があります。

またコミュニケーション能力が乏しく、人が何を考えているのかなどを考えるのも苦手な傾向にあります。

そして、目的の無い会話をするのを難しく感じる人が多いです。

自閉症スペクトラム障害の人は物事に強いこだわりをもっています。

そのため、興味のあることにとことん没頭することが多いですし、その分野で大きな成果をあげられることもあります。

自閉スペクトラム症の有名人は世の中にたくさんいます。

自閉スペクトラム症が疑われるまたは公表されている有名人や芸能人は?

スーザン・ボイル(イギリス出身の女性歌手):英国の芸能人

イギリスの新聞で、2012年に自閉スペクトラム症(アスペルガー症候群)だと診断されたことを告白しています。

自閉スペクトラム症(アスペルガー症候群)と診断されたことで、「何が問題なのかをはっきり理解できたのでホッとして、少し気が楽になった」と打ち明けられています。

 

スティーブジョブス(アップル・コンピュータの創始者):米国の有名人

アップル・コンピュータの創始者であるスティーブジョブスは、少年時代からとにかく好奇心旺盛で、こだわりについては一際目立っていたそうです。

職場でもあまりの指示の細かさに部下も閉口せざるを得ないくらいで、とにかく“アイデアや発想”は『僕の内側にあるもの』にこだわり続けたとのことです。

この拘りの強さは、自分が納得いくことでないと受け入れられないという“自閉スペクトラム症の特徴”ではないかとされています。

 

注意欠如・多動症(ADHD)

ADHD(注意欠如・多動症)は不注意(集中力がない)、多動性(じっとしていられない)、衝動性(考えずに行動してしまう)の3つの症状がみられる発達障害のことです。

年齢や発達に不釣り合いな行動が仕事や学業、日常のコミュニケーションに支障をきたすことがあります。

文部科学省はADHD(注意欠如・多動症)を以下のように定義しています。

ADHDとは、年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、及び/又は衝動性、多動性を特徴とする行動の障害で、社会的な活動や学業の機能に支障をきたすものである。

また、12歳以前に現れ、その状態が継続し、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。

出典:http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/004/008/001.htm

[su_box title=”ADHDの3つの症状”]
  • 不注意
  • 多動性
  • 衝動性
[/su_box]

ADHDには不注意、多動、衝動の3つの症状に分けられます。

[su_box title=”不注意の主な7つの症状”]
  1. 忘れ物が多い
  2. 何かやりかけでもそのままほったらかしにする
  3. 集中しづらい、でも自分がやりたいことや興味のあることに対しては集中しすぎて切り替えができない
  4. 片づけや整理整頓が苦手
  5. 注意が長続きせず、気が散りやすい
  6. 話を聞いていないように見える
  7. 忘れっぽく、物をなくしやすい
[/su_box] [su_box title=”多動性の主な4つの症状”]
  1. 落ち着いてじっと座っていられない
  2. そわそわして体が動いてしまう
  3. 過度なおしゃべり
  4. 公共の場など、静かにすべき場所で静かにできない
[/su_box] [su_box title=”衝動性の主な4つの症状”]
  1. 順番が待てない
  2. 気に障ることがあったら乱暴になってしまうことがある
  3. 会話の流れを気にせず、思いついたらすぐに発言する
  4. 他の人の邪魔をしたり、さえぎって自分がやったりする
[/su_box]

ADHDは発達障害のひとつですが、発達障害は、言語・認知・学習といった発達領域が未発達の乳児では、症状が分かりやすくでることはありません。

なので、生後すぐにADHDの診断がでることはありません。

また、ADHDの症状は他の発達障害の症状と“共通する”ものもあるので、判断には注意が必要です。

 

ADHDが疑われるまたは公表されている有名人や芸能人は?

栗原類(ファッションモデル・俳優):芸能人編

ネガティブキャラでブレイクした芸能人の栗原類さんは、昨年5月放送のNHK「あさイチ」で、過去にADD(注意欠如症)の診断を受けていることを告白されました。

栗原類さん自らの発達障害についての体験を綴った『“発達障害”の僕が輝ける場所をみつけられた理由』(KADOKAWA)を出版されています。

 

深瀬慧(SEKAINOOWARIのボーカル):芸能人編

ラジオなどではADHD(注意欠如多動症)及び精神障害だと、精神科で診断されたことを告白されています。

雑誌のインタビューで、ADHD(注意欠如多動症)と診断され、精神病院の閉鎖病棟に入っていたことを告白もされています。

 

勝間和代(経済評論家):有名人編

自身の著書である「勝間和代のクロストーク」の中で、自身の症状が典型的なADHDであることを打ち明けられています。

 

パリス・ヒルトン(ファッションモデル、女優、歌手):米国の芸能人編

ラリー・キングのテレビ番組で、ADHDがあることを公にするのは、同じ障害に苦しむほかの人の助けになる一番いい方法だと信じていると告白されています。

12歳の時にADD(注意欠如症)と診断されています。

 

ブリトニースピアーズ(アメリカのポップ歌手):米国の芸能人編

18歳の頃に発達障害のADHD(注意欠如多動症)であると診断されています。

 

武田双雲(書道家):有名人

書道家の武田双雲さんが自身のブログを更新し、発達障害のひとつであるADHD(注意欠如多動症)の可能性があることを明かされました。

ただブログの症状を見る限り、黒板の文字が理解できなかった、まわりが就職活動をしていることがわからなかった、バイトが3回ともクビになったと公表されました

これらの症状は、ADHDよりも、文字が読めなかった、空気にあった対応ができなったなど、学習症/学習障害や自閉スペクトラム症の疑いの方が強いかもしれません。

 

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学習症/学習障害

学習症/学習障害とは、全般的な知的発達に遅れがないものの、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算・推論する」能力のうちいずれかまたは複数のものの習得・使用に著しい困難を示す発達障害のことです。

英語ではLearning Disabilityと呼ばれ、LDと略されることも多いです。

文部科学省による定義は以下の通りです。

基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものである。

学習障害は、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではない。

出典:http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/004/008/001.htm

学習症/学習障害は主に読む、書く、計算する、3つの種類に分類されます。

[su_box title=”学習症/学習障害の3つの分類”]
  1. 読字障害(読みの困難)
  2. 書字表出障害(書きの困難)
  3. 算数障害(算数、推論の困難)
[/su_box]

それぞれの特徴は以下の通りです。

[su_box title=”読字障害(読みの困難)の5つの特徴”]
  1. 形態の似た字である「わ」と「ね」、「シ」と「ツ」などを理解できない
  2. 小さい文字「っ」「ゃ」「ょ」を認識できない
  3. 文章を読んでいると、どこを読んでいるのかわからなくなる
  4. 飛ばし読み、適当読みをするなど文章をスムーズに読めず、読み方に特徴がある 
  5. 音声にするなど耳から情報は理解しやすい場合が多い
[/su_box]

などがあげられます。

読む能力に困難がある読字障害は、学習障害と診断された人の中で一番多く見られる症状であり、別名でディスレクシア(dyslexia)と呼びます。

欧米では約10~20%の人がこの症状があると言われています。

ディスレクシアは、ギリシャ語で「読むのが困難」という意味です。

 

[su_box title=”書字表出障害(書きの困難)の5つの特徴”]
  1. 鏡文字や雰囲気で自己流の『勝手文字』を書く
  2. 誤字脱字や書き順の間違いが多い
  3. 黒板やプリントの字が書き写せない、時間がかかる
  4. 漢字が苦手で、覚えられない
  5. 文字の形や大きさがバラバラになったり、マス目からはみ出したりする 
[/su_box]

などがあげられます。

「文字が書けない」「書いてある文字を写せない」などの書く能力に困難がある学習障害を書字障害・ディスグラフィア(dysgraphia)と呼びます。

文字が読めるのにもかかわらず書けない場合も書字障害に分類されます。

書字障害の人は、自分では文字を正確に書いているつもりなのに鏡文字になってしまうなど、文字を書くという動作が苦手です。

また、文字が書けなかったり、文字を書く速度が遅くなってしまいます。

 

[su_box title=”算数障害(算数、推論の困難)の5つの特徴”]
  1. 簡単な数字、記号を理解しにくい
  2. 繰り上げ、繰り下げができない
  3. 数の大きい、小さいがよく分からない
  4. 文章問題が苦手、理解できない
  5. 図形やグラフが苦手、理解できない 
[/su_box]

などがあげられます。

数字や数式の扱いや、考えて答えにたどり着く推論が苦手な学習障害を算数障害・ディスカリキュリア(dyscalculia)と呼びます。

数字に関する能力にのみ障害がある人が多いため、算数の学習を始めてから発見される場合がほとんどです。

「1」「2」「3」などの基本的な数字や、「x」「+」などの計算式で使う記号を認識することに困難をもっています。

算数障害の人は数字そのものの概念、規則性、推論が必要な図形の領域を認識するのが難しいです。

また、視覚認知の機能が弱く、数字を揃えて書く、バランスを考える、文字間の距離感を取るなどが苦手です。

これらの原因としては、脳内で身体に指示を出し、手を動かすという伝達機能がうまくいっていないからだという説が医学的に有力とされています。

 

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学習症/学習障害が疑われるまたは公表されている有名人や芸能人は?

黒柳徹子(女優、司会者、ユニセフ親善大使):芸能人

芸能人の黒柳徹子は2001年に出版した著書「小さいときから考えてきたこと」にて、自分は読書障害と計算障害だったのでは、と書かれています。

 

トム・クルーズ(俳優、映画プロデューサー):米国の芸能人

学習障害の中でもとくに失読症を負っており、子供の頃には12年の間に15もの学校を渡り歩いたといわれています。

トム・クルーズは、1冊の本を手渡すために首相官邸を訪れた。

この本は、L・ロン・ハバード著『学び方がわかる本』の日本語訳で、“学習障害”を克服するための本になります。

またトムクルーズは、2003年には学習障害について講演されています。

 

ミッツ・マングローブ:芸能人

あるインタビューにてミッツマンブローブさんは、『量は全然多くないけど、セリフが覚えられないんです。

ちょっと記憶の回路がおかしくて。実は私、学習障害なの』と告白されています。

 

チック症

チック症とは、まばたきや首振りなど一見癖のように見える行為が現れる精神疾患です。

チック症は”心の動き”と関係があると考えられており、決して稀な疾患ではありません。

チック症の症状は、動作の種類と動作の持続時間により、4つのグループに分けることができます。

まず、生じる動作の種類によって音声チック・運動チックに分けられ、さらに、その動作の持続時間によって単純性チック・複雑性チックと分類されます。

[su_box title=”チック症の2つの種類”]
  • 音声チック
  • 運動チック
[/su_box]

 

音声チックの症状としては、”咳払い”がもっとも多くみられます。

他には、単純な音声や複雑な発声、汚言、卑猥な言葉などがあります。

 

運動チックとは一見すると“癖”に見える、まばたきや肩すくめなどの身体の動きのことを言います。

北野武さんはチック症の持ち主だと言われていますね。

まばたきを多くしたり、肩をすくめたりするあの体のしぐさです。

また動作の時刻時間でも単純か複雑かにわかれます。

[su_box title=”チック症の動作の持続時間による違い”]

単純チェック

複雑チェック

[/su_box]

 

単純チックに比べて動きが少し遅く、意味があったり周囲の環境に反応しておこるように見えるものです。

単純チェックでは、一般に”瞬間的”(1秒未満のことが多い)に発生し、明らかに無意味かつ突然起こるものです。

複雑チェックでは、単純チックに比べて動きが”少し遅く”、意味があったり周囲の環境に反応しておこるように見えるものです。

一般には幼児期(3~4歳)から始まり、学童期(7~8歳)に特に多く症状がみられます。

しかしこれは、大人になるにつれて自然に治癒する傾向があります。

 

チック症が疑われるまたは公表されている有名人や芸能人は?

北野武(映画監督、司会者):芸能人

肩を回す、首をひねる、片方の目だけをつぶるといった症状がまさにチック症の症状が出ています。

 

石原慎太郎(元東京都知事)有名人

まばたきの多さ、汚い言葉などがチック症の症状があるのではいわれています。

たしかに記者会見やテレビ出演中のまばたきの多さは一際目立っています。

 

松田宣浩(プロ野球選手):有名人

まばたきの多さからチック症ではないかといわれています。

まばたきマッチという愛称がつくほど、周囲からも愛嬌として呼ばれているそうです。

 

合併症や二次障害が起こる発達障害は?

発達障害は様々な合併症状があることが多いとされています。

知的能力障害

知的障害のある人が、周囲から適切なサポートを受けられなかった場合、知的障害の主症状とは異なる症状や状態を引き起こしてしまうことがあります。

このような合併症状や状態を、一般的には「二次障害」と言います。

例えば、知的障害のある子どもの場合、話の内容や指示を理解したり、自分で判断して行動することが苦手です。

そのため、周りに馴染めず、友達ができなかったり、いじめにあってしまう場合もあります。

そこから引きこもりや不登校、うつ病や不安障害になってしまう場合があります。

また、理解できないことを隠そうと反抗的な態度を取り、非行に走ってしまうケースもあります。

このような症状や状態が現れた場合には、それらに対する治療を行うことが必要となります。

また、このような症状を引き起こさないためにも、知的障害の早期発見と、早期からの支援が重要です。

うつ病に対しては抗うつ薬などの治療方法がありますが、まずは周りの人が知的障害であることを気づき、障害への理解と適切なサポートが大切です。

 

自閉スペクトラム症と注意欠如・多動症

ADHDと自閉スペクトラム症に関しても、両方の診断を持っているという方も少なくありません。

また、それぞれの障害の症状が重なる部分もあります。

ADHDと自閉スペクトラム症も、似たような症状があり、区別が難しい場合があります。

医師の中には、ADHDと自閉スペクトラム症は症状が全く異なるため、合併しないと断言する人もいます。

しかし、実際に両方の障害の症状があり、どちらかのみの診断は難しい場合もあります。

発達障害の診断は簡単ではありません。

特性や困りごとは一人ひとり違いますし、二つの障害が合併していたり、似たような症状が見られることがあるからです。

しかし、障害の症状や原因によって取るべき対応法が異なるため、診断は慎重に行わないといけません。

重要なのは、一人ひとりの症状や状況に合った対応法が実行されることです。

ADHD・自閉スペクトラム症のどちらであっても、その人のニーズや障害の特性を理解し、それに応じた対処を行うことが大切ですね。

またADHDの合併症には、反抗挑発症、素行症、限局性学習症、知的能力障害、チック症、強迫症、不安症、うつ病、双極性障害、愛着障害などさまざまです。

また詳しくは別の記事で紹介したいと思います。

 

学習症/学習障害

学習症/学習障害の人の中にはADHDや自閉症などの他の発達障害の合併症状を持っている人も多く、その場合は、乳幼児期に特徴があらわれる場合もあります。

しかし、合併が無い場合は、この時期にはっきりと判断をするのは難しいと言えます。

ある程度知能が育ち、行動に特徴が現れやすい学習を始める小学生頃にならないと、学習障害とは判断しにくいとされています。

 

チック症

チック症のある人は、他の障害も合併していることが少なくありません。

代表的なものとして、ADHD(注意欠如・多動性症)と強迫性障害が挙げられます。

 

まとめ

今回は、発達障害のそれぞれの特徴について紹介でした。

気になる発達障害についての特徴はありましたでしょうか。

現在の医学では、米国精神科学会のDSM-5の国際的な診断基準が主流となっています。

その診断基準でも発達障害は今もなお改定され続け、日々研究が行われています。

特徴や症状についても他の発達障害やその他の精神疾患と合併することも少なくありません。

また発達障害でも、自身の症状や個性を活かして、立派な業績や影響を与える有名人や芸能人も多くいます。

今は自分やわが子に対して、どのようにするのか考えているかもしれません。

今回、ご紹介した発達障害の症状や各方面で活躍されている有名人や芸能人の例をご参考に、あなたの今後の行動に活かしてもらえればと思います。

まずは発達障害についてどんな疾患なのか、あなたが正しく知識を得ることが何より”大事”になります。

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